旅の楽しみのひとつに挙げられる「温泉」。紀伊半島はこの温泉の多い地域でもあります。これらの温泉は古代から、霊場に向かう人々の”湯垢離”の場でもあり、また、旅の疲れを癒す”癒し”の場でもありました。
白浜 龍神 湯ノ口
白浜温泉は日本三大古湯に数えられています。飛鳥、奈良朝の時代から「牟婁の湯」「紀の温湯」として知られ、多くの宮人が訪れました。 島根県の湯ノ川温泉、群馬県の川中温泉とともに日本三美人の湯として広く知られています。大峯山で修行をしていた役行者が発見し、弘法大師が難陀龍王のお告げによって開湯としたと伝えられています。 三重県南牟婁郡紀和町にある温泉。歴史は古く、南北朝時代から金山の発掘で栄えたところで、地元民の湯治場として利用されてきました。
本宮温泉郷
本宮には、三つの温泉があります。熊野詣の参拝者が湯垢離をした湯の峰温泉、川の中から湯が湧いている川湯温泉、そして大きな露天風呂がある渡瀬温泉です。
十津川 勝浦 洞川
十津川、温泉地、上湯の3つを総称して十津川温泉郷といいます。十津川は、元禄年間に炭焼き職人が発見したといわれる下湯を源泉とした温泉。温泉地は安土桃山時代に入湯の記録の残る歴史ある温泉地。そして上湯は江戸時代に里人がみつけたという上湯川上流に涌く温泉です。 白浜とならぶ和歌山の代表的な温泉郷。海岸線や湾内の島などに特徴ある温泉が数多くあります。 大峯山へ入る行者の宿泊基地として開けた温泉地で、1000年の歴史をもっています。