「海」「山」「川」。紀伊半島の魅力はその雄大でバラエティに富んだ自然景観にあります。美しい海岸線、自然の浸食によってできた巨岩、奇岩。「木の国」と呼ばれるほど緑深い山々、また、日本一雨量の多い場所として水量豊かな川がえぐる渓谷など、訪れる人をあきさせない自然があります。
和歌浦 串本 紀の川
万葉の時代から、多くの皇族や歌人がこの地を訪れ、たくさんの歌が詠まれた景勝地です。 古くから紀州航路の避難地として知られています。本州の最南端に位置し、リアス式の入り江や波に削られた絶壁、奇岩怪石が続く海岸線は吉野熊野国立公園、熊野灘県立自然公園に指定されています。 大台ヶ原から流れ下る吉野川は、和歌山県にはいり、紀の川と名称を変えます。古代、主要道路であった南海道が川沿いにのび、瀬戸内海をとおって大陸の文化を伝えました。
志摩 赤目四十八滝 大台ヶ原
美しいリアス式海岸が続く二見、鳥羽、賢島などからなる地域です。古くから風待ち、日和まちの船で賑わった港町です。 宇多川の支流・滝川に断続する滝で、実際には四十八以上の滝が続きます。役行者や忍者の修行場であったといわれています。 近畿に屋根と呼ばれる高原台地。海抜は1300メートル〜1600メートル、モミやブナが茂る原生林に約350種類もの苔が生えています。立ち枯れの木々は大台ヶ原独特の風景でもあります。
瀞峡 飛鳥 室生
熊野川の支流・北山川にある全長31キロの渓谷を総称して瀞峡と呼びます。下流から、下瀞、上瀞、奥瀞と分かれており、激しく蛇行する渓流と断崖絶壁、奇岩など独特の景観をもっています。 推古天皇が豊浦宮に即位した6世紀の終わりから、元明天皇が奈良に都を遷すまでの約100年間が飛鳥時代といわれています。古墳や旧跡などの多くの遺跡が発見、保全されているほか、棚田など日本の原風景を留めている地域です。 女人高野で知られる室生寺や奈良時代末から平安時代にかけて、祈雨信仰の地として朝廷より厚い信仰を受けた室生の龍穴、龍穴神社、しだれ桜で有名な西光寺があります。
曽爾 鬼ヶ城 七里御浜
室生赤目青山国定公園内にある高原。奈良県下で最も知られたすすきの名所で、秋には、倶留尊(くろそ)山や亀山などのふもと一面がすすきの銀色に染まります。 鬼ヶ城は国の名勝・天然記念物に指定されています。熊野灘に突き出た半島の岩盤が、大地震の隆起や波の浸食によってえぐられ、大小無数の洞窟があります。 熊野市から鵜殿村まで、22キロ続く日本一長い砂礫海岸。日本渚百選にえらばれた海岸は、アオウミガメの上陸としても知られています。