シンポジウム H16.9.4.

 9月4日(土)、大阪市内の大阪国際会議場で、「歴史街道シンポジウム」(主催:歴史街道推進協議会、国土交通省近畿地方整備局、毎日新聞社 後援:関西経済連合会)を開催しました。
 これは、本年7月、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されたことを記念して実施したもので、約520名が参加。歴史街道計画を今後の地域づくりにどうやって活かしていくのかが論議されました。

歴史街道エリアには、本年7月に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」をはじめ、合計5つの地域が世界遺産に登録されています。また、姫路、斑鳩、京都、宇治…など、それぞれの地域では、歴史文化を活かした地域づくりを進める「歴史街道モデル事業」に取り組んでいます。
 シンポジウムでは、基調講演、鼎談、パネルディスカッションの3部構成で、議論がかわされました。
 まず、山折哲雄・国際日本文化研究センター所長は、基調講演「祈りの道と日本人」の中で、今回世界遺産に登録された紀伊山地について、『豊かな自然の中で日本人の伝統信仰である神仏習合が凝縮されている熊野は、その風土が歴史や宗教にいかに影響を与えるかということを教えてくれる場所。』であると解説。
 基調講演を受け、南谷昌次郎・歴史街道推進協議会理事長(JR西日本会長)、藤本貴也・近畿地方整備局長、山折哲雄氏が「歴史街道をどう活かすか」をテーマに鼎談をおこないました。
 南谷理事長からは、協議会が10年間取り組んできた地域づくりや文化発信事業を紹介、国内外への情報発信とあわせ、今後、観光立国を目指す上での受け入れ体制づくりが重要であること。藤本局長からは、国土交通省で進められている「美しい国づくり」や歴史街道モデル事業の取り組みを紹介、それぞれの地域がオンリーワンなるような整備が必要であると語りました。
 第三部では、嵯峨姫路市助役、原田宇治副市長、泉本宮町長、福井吉野町長がそれぞれの地域で取り組んでいるモデル事業を中心に独自のまちづくりについて報告。また、同じ世界遺産に登録されている地域の「先輩」と「後輩」の立場で助言や課題など、意見がかわされました。